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2025年2月15日(土)   恩田川 春 
 一月末にインフルエンザB型に罹患してしまい、二月の最初の五日間はベッドで安静にして過ごすはめとなる。医師のあなたは高齢なのでという言葉は、後期高齢者の仲間入り直前の身としては否定すべくもなく、唯々素直に受け入れるだけである。寝込んでいる間に、日本海側の各地は予想を上回る大雪に見舞われ、除雪に明け暮れる厳しい天候となったが、逆に関東平野では最高気温が10数度となる暖かな日々が続き、春のような陽気に変わっている。
 病後の体力を回復しようと、久しぶりに恩田川に散歩に出掛けると、川岸には白梅が八分咲きに咲き誇り、少し出遅れ気味に赤の紅梅、蝋梅も負けじと黄色い花を、青空を背景に咲かせている。冬の空は引き込まれるようなどこまでも続く青さをしているが、春の空は不思議なもので、同じ青空でも包み込んでくれるような暖かさが感じられる。目と体感で春の訪れを感じての散歩をのんびりと楽しむ。
  
 
白梅

紅梅と蝋梅

 キウイフルーツの剪定作業のボランティアをしているので、歩いていても果物の木に目が向いてしまい、浜なしの畑では剪定作業を行う農家の姿を見かけるが、柿の木はすでに剪定を終えて無駄な枝を払った清々しい枝ぶりとなっている。手入れを施した木の様は美しく、生命の息吹が伝わってきて、ここにも春の訪れを感じられる。
 路端に目をやると、小さな紫の花をつけたホトケノザが咲いている。群生しているわけではないため、覗き込まないと見落としてしまうが、春の七草のひとつでやはり春は確実にやって来ている。
 
柿の木
 
ホトケノザ


さんど

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